「ぼけますから、よろしくお願いします。」

その続編、

「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~」

 

この2作品、制作からずいぶん経ちましたが

何度も観ています。

 

映像作家の娘が東京から呉の実家に帰省するたび

両親にカメラを向ける。

社交的だった母に認知症の症状が表れ

帰省のたびに母の思いがけない言動が気に掛かるようになる。

 

父は退職から数十年を経ても、

英語の辞書を片手に英文精読を欠かさないほどの

努力家であり勉強家でもある。

そんな高齢の父が母に代わり

料理、裁縫、洗濯など家事をし始める。


必要なことを粛々とこなすお父さんの姿からは

長年連れ添ったお母さんを支えるという

揺るぎない気持ちが窺える。

お母さんもお父さんを思いやっている。

 

仲良し家族の話に終始していないのがいい。

押しつけがましくないのもいい。